産業廃棄物と聞くと、あまり良い印象を持たない人が多いかと思いますが、
最近の廃棄物業界は、法整備も進んで、ひと昔前と比べると信じられないくらいクリーンになっています。
このブログでは、廃棄物業界で15年以上働いているあーくんが、廃棄物業界の中で働く人々たちの日常や
トンデモ話などをお伝えしていきます。
産業廃棄物と一言で言っても、内容は多種多様です。
なかにはこれは何だっ!!っていうものもあります。
今回は受け入れした廃棄物にまつわる話です。
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目次
生産工程で発生した商品にできない清涼飲料水が、数十トン入荷されることがあります。
ちなみに基本的に食品の製品規格がものすごい厳しいので、入荷された飲料水は普通に人が飲めるレベルなのです。
清涼飲料水をピットに受け入れして、飲料水プールが出来上がりました。
子どものころに一度は想像したことのあるような光景ですね(笑)
この時は現場従業員は、飲み放題だぁーってどよめき立ちました。
けれども処理を依頼されたものを全量処理しないのは、法律で禁じられているのでしっかりと炉で焼きました。
その時は甘い匂いが焼却炉から出てきて、それだけで気分が良くなりました(笑)
鳥インフルエンザが蔓延した時には、鶏の死骸が数万羽も入荷されました。
その際は感染防止のため、防護衣を着用してピットで受け入れしました。
時間がたつと鶏が腐ってしまうので、すぐに焼却炉で1000℃ほどの熱を掛けて処理しました。
やはり鶏を焼いていると焼却炉から香ばしい匂いがして、食欲を掻き立てましたが、焼却後は鳥の形を維持するはずもなく、粉々になっていました。
同じく、鳥インフルエンザ蔓延時期には、鶏の卵を大量に入荷されました。
人が持てるサイズの容器に百個近く入れられています。
こんなに卵があったら、一生分の卵焼きが食べれると思いながら
しっかりと焼却しました。
鳥インフルエンザの時期は、養鶏所では鶏の殺処分、卵の全量廃棄など多大な被害が出ていましたが、
それらの感染性を抑えるために、焼却処分されました。
自動車にはいろんなものを置いておくと思いますが、
車を破砕して細かくした廃棄物からは、思わぬものが出てきます。
なんと小銭です。
ある時は変形した100円玉や500円玉などがわんさか出てきたことがありました。
その時は、従業員も騒いでいました。
但し、廃棄物として受け入れしている者なので、全て焼却処分しましたとさ(泣)
ある時は生首が出たっと現場で騒いでいました。
当時、現場スタッフだった私は、何事だっと思い、恐る恐る駆けつけると
なんと、廃棄物受け入れ場所に生首が何百個と転がっていました!!
事件だ!!っと思いよく見ると、マネキンの生首でした。
端正な顔のマネキンが何百体とこちらを見ている姿は、何とも言えない恐ろしさを感じました。
幼稚園で発生するし尿の受け入れをしたことがありました。
し尿とは、大、小の排泄物です。
悲劇は急にやってきます。
なんと、し尿を受け入れしているピットの底に固形物が溜まり、設備トラブルに繋がったということで、掃除をする指令が上司から出ました。
つまり、防水服を着て、し尿のプールの中に入って、掃除しろという、なんとも恐ろしい指令です…
あーくんは、他の従業員といやいや2日かけて、し尿ピットを掃除しました。
掃除後、体に付着した臭いが、一週間消えることはありませんでした…(泣)
いかがでしたでしょうか。
苦節15年もこの廃棄物業界にいると、日常では想像できないような話がいっぱい出てきます。
今後も面白ろ話として投稿していきたいと思います。
リクエストや質問等があれば、コメント欄に記載いただければお答えします。
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